自宅用に買った業務用大型石油ストーブ「コロナ製GH-C19N」。
ブルーバーナーで強力な暖房効果を発揮します。
吹き抜けのある戸建ても、あっと言う間に家全体が暖まります。

しかしながら、今回は記事タイトルにもあるように異常点火「爆発点火」についてお伝えいたします。

ファンヒーター・ブルーヒーターをお使いの方で、「白い煙が出て点火しない。臭い!」などでコチラの記事にたどり着いたあなた様に、最悪の事故は避けていただきたい、そう願っております。

新品でも油断はできません。

 

 

爆発点火はなぜ起きる

石油ファンヒーター・ブルーヒーターの「仕組み」~「異常点火」に至る解説をいたします。
とは言え、私の記事はプロの技術屋ではありませんのでササっと、わかりやすくを第一に考えて執筆いたします。

 

ファンヒーターが燃焼するしくみ

単純に言ってしまえば、液体の灯油を『霧吹きの状態にして火をつけてる』コレだけです。
では、どうやって液体を『霧吹き』(正確には気化させるわけですが)の状態にするかというと、大手メーカー「コロナ」「ダイニチ」「トヨトミ」それぞれの技術が異ります。

熱を加えて気化させたり、ポンプを使って気化させたり等です。
ちょっと乱暴な書き方になりますが、構造上の特徴を3社で比較すると次のようなイメージなります。

メーカー 特徴 備考 消費電力
コロナ 点火時に時間がかかる 最初だけ灯油を暖める必要があるから。火が着けば燃焼熱で暖める 燃焼中の消費電力は少ない
ダイニチ 燃焼効率が良い 常に灯油を電気ヒーターで気化する 燃焼中も電気ヒーターを使うから消費電力が大きい
トヨトミ 多少劣化した灯油でも燃焼できる   燃焼中の消費電力は少ない

 

着火のタイミング

考え方はシンプルです。
自宅のガスコンロや焼肉屋さんのコンロを想像してみてください。

プシューっとガスが出てきたところに、スパーク(火花)を当てれば火が着きます。

つかないときは、やり直します。
焼肉屋さんは肉の脂汚れで詰まってしまうのでしょうかね?たまにチャッカマンで火を着けるお店もあります。

ファンヒーター・ブルーヒーターも気化した灯油にスパーク(火花)を当てて火が着きます。
電源を「ON」すれば、着火まで全自動です。

 

安全装置

なんらかのトラブルで着火しない時のために、様々な安全装置が備わってます。

例えば、古い灯油や水混入の灯油を使った時、当然ながら「気化」も上手くいかないので着火しません。安全装置が働きエラー番号で教えてくれます。

あるいは、
一度目のスパーク(火花)で着火しなかったときに、自動でやり直してくれます。何度か繰り返してもダメなときは動作が停止しエラー番号で教えてくれます。

わたしたちが安全・安心して使えるように様々な安全基準が備わっています。

 

最悪の状態が爆発点火

機器の故障や、安全装置の不具合など、様々な条件が重なると最悪の状態を招くこともあります。一例として次のような流れになります。

  1. 気化した燃料に着火しない
  2. 着火の動作を繰り返す
  3. 規定の回数を超えたのに安全装置が作動しない
  4. 燃料が気化し続ける(モクモクと噴き出してくる)
      ※皆さんが「白い煙」と言ってるのは、気化した灯油です、白い煙は燃料ですから空中で燃えます。
  5. 突然着火した!『バーーーーン』という理屈になります。

次は、実際の映像をご覧ください。

 

 

爆発点火の瞬間映像 

爆発映像

(舌打ちが入って、不愉快ですがご勘弁を)

 

参考映像(正常な点火)

 

 

爆発点火、初期不良が認定されるまでの流れ

購入時期

2021年1月9日に届きました。
ネットショップで購入し、配送は佐川急便でした。
外装に傷、へこみ等も無く、特に問題の無い状態です。

コロナの取扱説明書によれば
「初めてのご使用・シーズン初めの初使用時には」と明記された部分があります。

見えにくいと思いますので、書き出しますと

着火時に白煙がでたり、炎が黄炎になったりリフトしたり立ち消えすることがあります。この場合、点火操作を2~3回くりかえしてください。

ただし、これは「初めて」とか、久々に始動するときの話。
初めての点火では、特に白煙は出ませんでした、点火も一発で問題無く着きました。

 

 

異常点火の回数

購入後1か月の間に、5回の異常点火を経験しました。

毎日の朝・晩にストーブを使ってます。
テレワークで在宅の時は終日着けてます。

なので、点火不良は毎回ではありません。
むしろ普段は、通常通り点火します。

1回目・初めての白煙にビビりました
ハッキリと記憶してませんが、購入後10日くらいのときだったと思います。
朝だったので窓を開けてスイッチを入れました。
モクモクモクと、先ほどご覧いただいた「爆発点火」の3倍くらいの白煙が立ち上がりました。
初めての経験なので、頭の中も真っ白。
窓を開けて微風があったので白煙は流れました。
結果的に点火時期は遅かったものの、普通に点火した感じです。

 

2回目・怖くなってOFFしました
購入してから20日目の夜。
白煙がモクモクと立ち上がり、スパーク(火花)を出す音がパチパチパチと続きます。
火が着かない!
夜ですし、何かあったら近所迷惑・大変!と頭によぎり電源をOFFしました。
本体が冷えるまで、中のファンが回ってました。

 

3回目・覚悟を決めて着くまで耐えました
翌朝、購入してから21日目の朝。
前夜に着かなかったから、当然着かない事が予想されます。
家じゅうの窓を全開にして、もしもの時にと思い玄関も開けたままにしてスイッチON。
やはりモクモクと白煙が立ち込め、スパーク(火花)がパチパチパチ。
ボーーーンと言う音と共に点火しました。

室内に干してた洗濯物は、白煙(気化した灯油ですから)のせいで臭くなり洗い直し。
部屋中の床に小さな黒いススのような物がパラパラ降って大掃除になりました。

 

ここで一旦、コロナのサービスセンターに電話相談しました。

4回目・動画がとらえた爆発点火
購入してから25日目の夜。
さきほどご覧いただいた「爆発点火」の動画を撮影しました。
もぅ不安で修理を待てない。。。。。。

 

5回目・白煙の量は今までで一番多い
購入してから27日目。
白煙がモクモク…..頭に浮かんだのは、この状態で突然スパーク(火花)が、始ったらどうなる?
とっさにOFFしました。
それにしても、家の窓を全部開けてますけど、20分経っても家の中は灯油の臭いが消えないです。
その「白煙動画」がコチラです

 

 

 

「コロナ」のサービスセンターに電話で依頼

購入してから21日目に電話で相談をしました。
一般的な受け応えです

  • 「事例が無いか調べてみます(保留音)特にそういった症状は無いようです」
  • 「点火時に少しの白煙が出ることはあっても特に異常ではありません」
  • 「修理はただいま大変混んでおりますので1週間後でないと予約が取れない状況です」
  • 「順番に訪問します、前日になりましたら修理の者からお電話さしあげます」

まぁ、大手さんだと、ありがちな対応です(悪く言うつもりはありませんが、繁忙期が毎年わかってるのだから人員増やすなり対処すればいいのに。。。)

4日待っても、折り返しの連絡がありません。

で、動画のとおり「4回目」の異常点火が発生してしまいました。

サービスセンターに動画をメールしました….返信無し

 

「ネットショップ」に事情を説明

ネットショップの保証内容をチェックしてみました。
“初期不良の商品については出荷より14日間は当社で交換対応”

すでに購入して25日目。
とは言え、
メーカーからの返答も無く【不安だ、困った】の繰り返しです。

仕方ないから
メールに動画を添付し、コロナのサービスセンターに問い合わせた経緯も書いたうえで送信したのが深夜。

 

「ネットショップ」が迅速な対応で交換

翌朝11:30に電話が来ました。
「交換か、返金の対応をさせていただきます」というもの。

ただし、
【初期不良・故障】であることが客観的にわかる書面が必要とのこと。

動画ですでに「異常点火」の確認ができてるわけですが、
事務処理上の問題です。

仕入れ担当者がコロナさんに連絡を取り合ったうえで対応しますといった主旨。

で、その日のうちにコロナの修理屋さんが来られて異常を確認し、
初期不良の状態を書面にしてくださいました。

同日午後には、ネットショップさんから進捗のメールもいただきました。

購入したネットショップに、“困りはてて相談”したわけですが、
結果として翌日中に全て解決しました。

このスピード感には脱帽です。

 

 

まとめ

どんな商品でも、初期不良は存在するものです。
さらに昨今はコロナ禍の影響で、訪問修理の良し悪しの判断が難しい面もあるかもしれません。

白煙がでても、私自身「たまにだから….」と思って使いつづけたのが正しい選択か否かわかりませんが、
「寒いから買った」のは事実です。買ったから使いたいわけです。

季節商品は、どうしても毎日使いたいわけです。

今回の記事の目的は、
わたしと同じように『まぁ~いぃやあ』と思いながら使ってる人が
大惨事にならないことを願うためです。

「コロナ」のサービス態勢を、とやかく言うつもりもございません。

ただ、自分で判断しないで
色々なところへ相談してみるのが、非常に大切な事なんだな、と
そのように感じました。